目次

組織の中で『人を育てる』ことは、どの企業においても重要なテーマではないでしょうか。人が育つ=組織が育つ=企業が育つと言われており、企業として成長していくためにはそこで働く人材をしっかり育てることが大切です。それでは、企業の中で人を育てるにはどのような方法があるのでしょうか。

人材育成の方法

企業の中で人材を育てる方法は、大きく分けて3つあると言われています。

  • OJT(On the Job Training/現場における教育や指導)
  • Off-JT(Off the Job Training/業務外の教育)
  • SD(Self Development/自己啓発)

では、それぞれの方法を具体的に見ていきましょう。

OJT(On the Job Training/現場における教育や指導)

現場において上司や先輩が直接指導を行うOJT

OJTは、おそらくどの企業でも実施しているでしょう。現場において上司や先輩から直接指導を受け、業務の知識やノウハウを学ぶやり方です。実践力が身につくため、仕事を行う上では欠かせない教育方法だと言えます。

しかし、OJTを行う際には予めどのくらいの期間で何をどこまで習得させるのか、具体的な計画を立ててから実施する必要があります。さらに、それを実行する中で、個人の習得度や理解度に合わせて常に計画を見直し理解促進のために努めなければ、良い効果は生まれません。

また、OJTは単に仕事を教えるだけではなく、マニュアルや上司からの指導により学んだ知識や経験を、実際に一人で取り行うことが出来るように導くことが大切です。

そのため、会社側(人事や上司)はOJTを実施する社員に対し、OJTの目的や実施方法をしっかり伝えるだけでなく、育成に悩んだり困った際にしっかりフォローやサポートが出来るような体制を組むべきでしょう。

◆OJTのメリット

  • 業務に直結した内容を指導するため、実践力を養うことが出来る
  • 予め立てた計画を元に、OJTを受ける社員の成長に合わせて指導することが出来るため、より習熟しやすい環境を作ることが出来る。
  • 社内で実施するため、コストがかからない。
  • 業務上関係する上司や先輩から直接指導を受けるため、職場のコミュニケーションに繋がる。

◆OJTのデメリット

  • OJTを実施する社員の考え方や教え方に左右されやすい。
  • OJTを実施する社員によって習熟度や理解度が異なるため、差が出やすい。
  • 業務で必要な知識やスキルは習得できるが、それ以外のことに関しては身につきづらい。

<参考記事> OJTとは何か?意味、導入方法、効果、注意点などを徹底解説|人材派遣のお仕事なら【スタッフサービス】 (staffservice.co.jp)

Off-JT(Off the Job Training/業務外の教育)

Off-JTはいわゆる研修やセミナーを受講すること

Off-JTとは、OJTとは異なり業務以外の教育、すなわち研修やセミナーのことを指します。研修やセミナーにも様々な種類がありますが、社内で実施する「社内研修」、社外の研修に参加する「社外研修」、外部講師にを招いて実施する「外部研修」が主な研修と言えます。

それぞれの研修についての詳細は、こちらよりご確認ください。

・社内研修についてはこちら 社内研修を行う際のポイントとは? – 株式会社ソフィアコミュニケーションズ (sophiacommunications.net)

・外部研修についてはこちら 初めて外部研修会社を利用する際に気を付けたいこと – 株式会社ソフィアコミュニケーションズ (sophiacommunications.net)

◆Off-JTのメリット

  • 職場では学ぶことの出来ない専門的な知識やノウハウ、マインドなどを習得出来る。
  • 業務を離れることでリフレッシュになると共に、新たな気づきを得る良いきっかけになる。
  • 受講者全員が同じ内容の研修を一斉に学ぶことが出来る。
  • 参加者同士でコミュニケーションを取ることが出来る。

◆Off-JTのデメリット

  • 研修の内容を実践に活かせるようフォロー体制が必要。
  • 社内研修の場合は時間と労力、社外研修や外部研修の場合はコストがかかる。
  • 内容や講師などの選定や準備に時間がかかる。

また、昨今のOff-JTはコロナの影響がありオンラインで実施する企業も増えています。もし、企業内でオンライン研修の実施を考えている方は、是非下記をご覧ください。