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2026年09月03日

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中小企業診断士として着実に歩んできた元富士通営業マンが、独立の“最後の一歩”を踏み出すまで

中小企業診断士として着実に歩んできた元富士通営業マンが、独立の“最後の一歩”を踏み出すまで

ソフィアコミュニケーションズのコンサルタントとして活躍する人にスポットを当て、独立までのストーリーや今後の展望について紹介します

「独立すると決めた。資格もある。経験もある。なのに、何もできていない」。

富士通を退職する直前、加藤尚純さんはそんな焦りの中にいました。中小企業診断士の資格は取った。25年間、大企業の営業として実績も積み上げてきた。 でも、いざ独立を前にすると、「自分は何者として現場に立てばいいのか」 、答えが見えなかったと言います。

あれから2年。いま加藤さんは、中小企業のコンサルタントとして複数の現場を持ち、議員や起業家とのネットワークを広げ、次は「仲間とチームで挑む」という新しいステージを描いています。この2年で、何が変わったのでしょうか。

25年間のサラリーマン時代、「心の隅」に置き続けた資格

加藤さんが中小企業診断士という資格に最初に触れたのは、20代後半のことでした。2社目に勤めた中小企業で情報部門に携わり、そこで学習を始め、一次試験に合格します。ですが、転職のタイミングと制度変更が重なり、二次試験は断念することになりました。
以来25年間、富士通でIT関連の大手営業として、東日本エリアの電力会社を担当する統括部長として、東京・仙台・札幌・富山と飛び回る日々が続きました。診断士への思いは「心の隅」に置いたまま、気づけば四半世紀が経過していました。

転機は、コロナ禍でした。

出張が突然できなくなり、時間に余裕ができた加藤さんが選んだのが、20代のころに諦めた中小企業診断士試験への再挑戦です。
しかし道のりは平坦ではありませんでした。新制度では一次試験からのやり直し。並行して内閣府防災担当への出向が始まり、危機管理業務との両立を迫られます。令和4年の福島県沖地震では、真夜中に参集がかかり、そのまま自衛隊のヘリで福島へ飛んだこともありました。2回目の一次試験では「経営法務」が1問足りず不合格。苦手科目の克服のため行政書士試験にも手を出すなど迷走した時期もありました。
それでも諦めず、3年かけて一次試験を突破し、富士通に帰任した後、ついに資格を手にします。
四半世紀越しの、悲願でした。

手を付けられないまま終わった、あの挑戦

資格を取得した加藤さんは、富士通の中で大きな挑戦に出ます。50歳を超えて、製造業担当部門への異動に自ら手を挙げたのです。ミッションは、中小製造業向けのデジタルサービスを手がけるJV企業の再興。「企業内診断士の真価を見せる場だ」、そう意気込んでいました。
ところが、異動直後の初回ミーティングで、副社長から下されたのは撤退の判断でした。加藤さんに残されたのは、再興ではなく精算の業務。やりたかったことに、ついに一度も手をつけられないまま、その挑戦は終わりました。
「あのときの心残りを、どうしても晴らしたかった。それが、独立を決めた一番の理由です」。
胸にわだかまった“やり残し”こそが、加藤さんを次の一歩へと押し出したのです。

「正直、怪しいのでは?」から始まった、講座との出会い

独立を決めたものの、動き出した矢先にある疑問が湧いてきます。診断士の研究会や勉強会に顔を出しながらも「このままでは実践の場になかなかたどり着けないのではないか」。理論はある。仲間もいる。それでも、現場に立つ手応えが足りない…そんな焦りがあったといいます。

ちょうどその頃、ある懇親会でソフィアコミュニケーションズの林田社長から声をかけられます。「コンサルタント養成講座」の紹介でした。

加藤さんは当時のことを、
「最初はなんの講座かピンとこなくて、正直、怪しいのでは?と思いました(笑)」と振り返ります。

それでも、同社の法人としての活動実績を見て信頼できると判断し、富士通の退職支援制度(学習費用が補填される制度)が後押しとなり、受講を決めたそうです
受講が始まると、加藤さんが感じていた不安は一気に払拭されました。

「現場に出る」という経験で得られた新たな学び

受講前の加藤さんには、ひとつの実感がありました。診断士のコミュニティは、研究会も勉強会も本当に充実している。ただ、自分に足りないのは、その内側の学びとは違う角度、つまり「現場の外に出る」経験ではないか、と。
「診断士のコミュニティは、どれも本当に良いものです。ただ、自分の場合はそこに加えて、もう一つ違う角度からの学びが欲しかった。この講座は、その“プラスアルファ”を与えてくれました」。

講座は大きく2つのフェーズで構成されていました。
前半の「Yokoo塾」では、元船井総研の横尾先生による体系的なインプット講義が月1〜2回。後半の「Hayashida塾」では、元アクセンチュア会長・社長を務めた海野先生の会への参加機会が加わり、さらに林田社長が実践の場(営業現場)へと直接連れ出してくれる体験へとステージが上がります。

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座学と実践の2フェーズで実践的な学びが得られた

とりわけ加藤さんの記憶に残っているのは、この「現場へ連れ出してもらった」経験だといいます。「本を読んでも、勉強会に出ても得られない。“現場に出る”という経験そのものが、新たな気付きを与えてくれた。少人数だからこそ、一人ひとりにここまで関わってもらえるんです」
診断士で得られた理論や知識と、講座で得られた実践力。その両方を1年で往復できたことが、何よりの財産になった、と加藤さんは振り返ります。

議員、経営者、起業家‥多種多様な方々とのつながりを大切にする哲学

講座を通じて、加藤さんの世界は大きく広がりました。 受講後も関係が続き、ソフィアを通じて、目黒区の鈴木まさし議長と話す機会もありました。
その場には、同社が運営する池上のインキュベーション施設に在籍するユニークなビジネスを展開する起業家らも同席していました。

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鈴木議長(中央)、加藤さん(左から2番目)、林田代表(一番右)、その他起業家の方々

サラリーマン時代には会うことのなかった人たちとのつながりが一気に広がっていきました。

ただ、 人とのつながりが増えても、「すぐ営業しよう、とは思わない」と、加藤さんは言います。
目先の仕事を取ろうとすると信頼を失いかねない。あらゆる方との関係性を営業で壊したくない。それよりも、一緒に大きな仕事を作れる仲間を増やす方が大事だと思っています。

その背景には、コンサルタントという仕事への、加藤さんなりの考えがあります。
「たとえば『売上を上げたい』と相談されたとき、SNS、展示会、組織強化と、選択肢はいろいろある。自分がプロデューサーになって、この分野はこの人に、と専門家をつないでいく。そのためには、信頼できる仲間のネットワークが何より重要なんです」。
「税理士は過去の数字を扱いますが、コンサルタントは未来を良くするために動く仕事です。未来を変えるためには、視野が広くないといけない。だから、いろんな人とつながって、いろんな情報を持つことが、コンサルタントとしての価値になると考えています。」

今後の展望ー個人の活動からチームでの活動へ

独立1年目は、中小企業の現場感覚をつかむことに徹しました。2年目に入ると、それが少しずつ形になっていきます。製造業向けノーコードツールを展開する企業の事業支援、国の支援制度「よろず支援拠点」内の生産性向上支援センターへの参画、DX支援、そしてセミナー講師業と、複数の軸が同時に動き始めました。

そして、加藤さんが次に描くのは、「個人の活動」から「チームでの活動」へのシフトです。
富士通時代の優秀な同期たちが、これから次々と退職してくる。彼らとチームを組んで、一緒に仕事をする体制を作りたい。先に独立した者として、仲間に仕事を提供し、『ありがとう』と言われる関係を築きたいんです」。
かつて「何者として立てばいいのか」がわからなかった人が、いまは仲間を巻き込む側に立とうとしている。この2年の変化が、そこに表れています。

あなたの「次の世界」も、きっと開ける

最後に、加藤さんに、この講座を勧めたい人を尋ねました。
「独立したいけれど、何かが足りないと感じている人に、この講座は刺さると思います。少人数だから、一人ひとりにちゃんと向き合ってもらえる。実践の場に連れ出してもらえる。診断士としての活動に加えて、この講座があったからこそ出会えた人や経験がある。それが、大きかったです」。
「資格はある、経験もある。でも、あと一歩が踏み出せない」。かつての加藤さんと同じ場所に立つ方は、決して少なくないはずです。その一歩を、一人で抱え込む必要はありません。

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